振り返って2
中学生も3年目に近づき何故か家族揃って暮らすことになる。
自分の受験のためだと言っていたが本当のところはわからない。
落ちた学力は戻らないながら行きたい学校があり受験したい旨を父に伝えるが拒否。
それならばと少しだけ人よりも上手くできる唯一の分野の専門の学校へ行きたいと言うがそれも拒否。
ならばと学費も安く済む公立の高等学校への受験を提案すると渋々了承されそれに向けて人生最初で最後の受験を経験できることになる。
その後無事合格するも授業後が毎月払われずその都度呼び出されるようになるがそれはまた後の話。
そもそも中学、高校の入学式、卒業式に両親の出席はなく写真等何ひとつ残っていない時点で気づけよって今なら思う。
その分愛する妹にお金をかけれたからその点はお前に感謝していると言われるしまつ。
そういえば妹は私学に通い行事ごとに学校に顔を出し何やら役員的なものまで張り切ってやっていたらしい。
足りない点数もあらゆるコネを使い合格させたと後に自慢していたほど。
それでも自分はグレることもできずどんどん内向的で被害妄想大爆発、どうせ僕なんかって人間にちゃんと育っていった。
そして高校生活も2年目になり何があったか知らされることもなく母が妹を連れてまた出ていった。
自分にまったく愛情のない父親との地獄の生活が始まることになる。
つづく
振り返る
自分の努力不足と怠慢、全てを人のせいにして自分の境遇に言い訳をし続けた人生をサラッと振り返ってみた。
父親から嫌われて暴力を散々喰らって一日中ビクビクしながら過ごしてきた小学校時代、少しでも調子に乗ると殴られるので顔色と機嫌を見ながら生活してました。
もちろん習い事も許されず唯一サッカークラブだけは許されるも試合など他の親御さんがみんな来ていても自分の両親だけは一度も来なかった。
みんなが成長と共に新調されるトレーニングウェアやスパイクも自分は入団時に揃えた一着のみで六年間過ごしスパイクに至ってはお古で親戚からもらった運動靴。
よっぽど興味がなかったか自分の実力がその程度のものだったのか。
ちなみに出来の良い妹は習い事もピアノ、水泳、学習塾、フリフリのお洋服と豪華なリカちゃんハウスを与えられ羨ましく思ってた。
でもまだその頃は自分の境遇にそれほど悲観はしていない。
中学生になり夫婦仲の悪化、母の実家に住むことになるが転校はせず片道一時間以上の通学。
もちろんお金もなく習い事や友人との娯楽はできず家事もある程度やらなければならなくなり学力が落ち勉強についていけなくなる。
祖父にも嫌われる。
天性の嫌われる才能があることに気づきはじめる
つづく
最終目的地、理想
人それぞれ落ち込むことや気になることの種類や様子は違うけれど自分はどうしても他人から評価されたり良い意味でも悪い意味でも注目されるのが嫌いだ。
自分の知らないところで貶されるのはもちろん褒められるのもできれば避けたい。
その相手に対してそれ相応の動きをしないといけないという使命感が出てしまうから。
知らぬ間に年をとってそれなりの大人でなければならないという強迫観念からできれば逃げたい。
ごく一般的なちゃんとした大人ではないからだ。
TPOをわきまえない言動もするしそのことにすら気が付かないなんてことは日常茶飯事。
それでも人間は平等に年をとっていってしまう。
人に迷惑をかけたくはないしできることならば他人の世話にならずに自分の力で生きていけるのが理想だけれど自分にそんな能力はないことなんか中学生の時すでに気がついていて軌道修正せずに今日までただただ生きてきてしまった。
ほんと生きてきてしまっただけ。
早く今日が終わればいいと思っていても年齢は重ねたくない。
責任が出てきてしまうし周りの目も自然と厳しくなってきてしまうから。
年取るのやめたい。
年を取ればとるほど無責任になっていいならどんどん年を取りたいけど。
なんでもベロ出してハニ噛めば許してもらえればいいのに。
健康と不摂生。
健康でいる秘訣は健康診断行かないこと。
病気は気持ちから。
この考えは周りの人達に迷惑かけるだけ。
身に染みてます・・・。
年を重ねるとスキルは身につきにくくなり病は身近になってくる。
不健康なんていいことなんか一個もないんだから周りに迷惑かけずに天寿を全うしたいならそこだけはちゃんとしよう。
不自由な体になってからの焦りったら半端じゃないですからね。
何にもできないし何にも心から楽しめない。
楽しもうと無理している自分を俯瞰で見ている自分がいる。
やり直すことなんかできないんだからせめて自分にできる親切とユーモアと心遣いで不安を乗り越えよう。
ハタチ過ぎたらみんな敬語。
これだけを心がけておけばある程度の人付き合いは大丈夫。
後はどれだけ迷惑かけずにひっそりと終わらせるか。
何も残さない人生、悲壮感のない終りこそが理想の人生。
病気で苦しみ悲壮感を漂わせる時間がなるべくない素晴らしくそして何も残らない人生を過ごすためにとりあえず健康診断だけはしとかないと自分みたいな人生になっちゃうよってお話でした。
■
自分を励ますため、自分の過去を肯定するために楽な道を選んできた言い訳をしてのらりくらりとここまできたけどとうとう自分が何者でもないことに気がついた。
もっと早く気がついていたらもう少し違う未来があったのかな。
ネガティブなことしか思い浮かばない。
やりたいことはたくさんあったけど残念ながら才能も行動力もないし結局誰かを頼りながら生きてきたけどほんの少しの嬉しいことでたくさんの嫌なことを誤魔化しながらなるべく平らな道を選んできた結果これ。
救いようのない人生を不安に押し潰されながら生きるくらいならやっぱり逃げちゃおうかな。
責任感ないくせに責任感に押し潰されて不真面目なのに考え込んで、そんなの無駄。
そんな自分をみて安堵してくれる人がいるならそれでいいかな。
100年後には今いる人間1人もこの世に残ってないし。
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自分にはコミュニケーション能力が全くない。
愛想よく振る舞っていても相手の話がまったく入ってこないのでボソボソと返事をするだけで。
その分気に入らないことへの妬みや陰口は止まらない、そんなマイナスな言葉にこそ同意を求めてしまう。
これじゃあダメだと思っていてもこの性格は変わらない。
ビートたけしさんのように陰口をお金に変えるような愛情も能力もない。
どんどん1人が居心地良くなってしまっている。
能力を発揮できる楽しい仕事に就けるのはほんのひと握りしたいないし大半の人間は年下の先輩に罵られつらい仕事を押し付けられそれでもただ生きるために日々つらい労働を強いられている。
自分のように学歴も資格もない氷河期世代と呼ばれる人間は特に多いと思う。
夢なんかとっくに諦めているし夢を叶えるスタートラインに着くことすら困難な家庭環境から元々努力のできない自分には到底無理な話。
神様は乗り越えられる人間にしか試練は与えないと言う人もいるがそんなことはないと思う。
逃げていいし立ち向かわなくて全然大丈夫。
困難なんてない方がいいし壁があったら避ければいい、嫌なことから逃げて他人に押し付けて目障りな人間を排除してきた人間ばかりが結局富を得ている。
でもそういう人間はレジの対応に腹を立て車での合流では決して道を譲らないそんな人間なのだから。
見栄を張り自分を大きく見せる。
せめてそれだけはやめよう。
何もできずお金もない職もない自分だってこれだけはできるんだから。
大丈夫、頑張らなくてもできることだから。
エキストラ。
今まで与えられた仕事は精一杯やってきたつもり、ただそれ以上の努力はしてきませんでした。
ギリギリでも生活できるお金と雨風が凌げる家と数千円の通信販売が数回頼める環境があればよくて派手な女性を何人も抱きたいとか人の羨むような高級な車に乗りギラギラした腕時計を見せびらかしたいとかはまったく思っていない。
そんな生活すら出来ない困難な状況を改善するためには年をとり過ぎました。
人生何歳からでもやり直せるって言葉はまやかしだしやり直すには生まれ持った相当なコネクションがなければ無理だと思う。
自分でもそれを望んではいないし誰かの人生のエキストラでも全然構わない。
ただそんなギリギリの生活を保つためには朝から晩まで働いて月に1回くらいしか休みがなく娯楽を楽しむ余裕もない。
物語の主人公の為に名前もならないエキストラはこんな人生を送っています。
いや、エキストラにすら呼ばれていないかもしれない。
この年になって小さな事でも心から感謝できるようになったし自分よりも劣っている人間を探して安心を得ようとすることが結局自分に返ってきて何も生み出さないことにようやく気がつき始めた。
名前が載らないエキストラでも存在していないと物語は完成しないのだから。
セリフがなくても背中しか映らなくてもそこにいることが人生。
誰も救えず誰かの為にならなくても見栄を張らずできることだけをやっていけばいい。
見栄を張り自分を大きく見せようとすると自分のように精神を壊すから。
自分が消えて悲しむ人が1人でもいるうちはちゃんと誰かのエキストラになっているんだから無理なんかしないでできることだけやっていこう。
できなくたっていいんだから。
そこにいるだけでちゃんと作品のエキストラ。