僅か数十年の為。
性欲、物欲、食欲その他色々な欲望はいくら満たされてもあっちの世界には持っていけないしもしも生まれ変わるという現象が本当にあってもそちらに満たされた生活は持ち込むことはできない。
いくら苦労して手に入れてもあっちの世界には何も持ち込めない。
逆にいくら人に迷惑をかけ取り返しのつかない罪を犯してもあっちの世界ではすべて不問になってしまう。
ずっと病気で苦しんで満たされない人生だったとしてもそう。
上下関係もなければ陰口や嫉妬、妬みもない。
自分にあるのは無だけだ。
迷惑をかけられて嫌な思いをしたり恩恵に預かっていい思いをしていた人間にも時が来てたどり着くのは無。
それがわかっていても人間は僅か数十年のあっという間の人生のために生き続けある人は欲望を叶えるために努力をしある人は僅か数年の寿命を伸ばすためにあらゆる手段を講じる。
良い人生の価値観は人それぞれ違うし家族に見守られながら死のうが社会から見放され孤独に人生の終わりを迎えようがみんな到達地点は同じで無だ。
たとえ良い作品を残して感銘を受けた人がいてもその感銘を受けた人間含めいずれ無になってしまう。それも僅か数十年の間に。
今年デビューするプロ野球選手が活躍して何十年と現役を続けられる選手であるのならその選手が引退をするころには自分は無になっているでしょう。
心の不安を減らそうとこんなことをばかり考えていたらどんどん沼にはまりこんでいく。
結局努力をしたくない言い訳です
何もせず何も残さずただダラダラと僅か数十年をやり過ごしみんなと同じ無に向かって我慢しよう。
もうあと僅か10数年位なんだから。
あっという間に生まれてあっという間に死んでいく。
唯一誰しもが平等に与えられるものは無だけなんだから。
道のりが違い交通手段も違うけど目的地は全員平等。
死ぬのも生きるのも怖くなってきた。